関東東北大地震の翌日に放たれたレース鳩

３月１１日・の午後大津波で岩手から房総までの太平洋沿岸は大惨事となりました。翌１２日は岩手県沼宮内から私がレース鳩の鳩舎を設けている茨城県守谷市までの５００キロ㍍のレースが予定されていました。鳩は帰巣本能により遠くからでも我が家へ必死に戻ろうとします。そのとき磁場、太陽、匂い・・などを感じて変える方向を定めるのではないかと考えられています。携帯電話が一気に普及した年や今回のように地デジに伴うＴＶの一気の普及の年は空中の電波が大きく変化するのか極端に帰還率が低下しています。ですから今回の地震による磁場の変化は明日飛ばすかどうかの決断に放鳩委員長は困られたことでしょう。５００Ｋｍ離れたところへ持ち帰るにしても道路は寸断、燃料も乏しい。地震の翌朝早く放たれた２２０羽。私の鳩は、幸い分速９６１メートル、時速約６０キロのスピードでその日のうちに帰還した。しかし地上ではこのとき大変なことがおきていたのだ。 今日、東北自動車道がやっと開通した。滋賀にはレース参加の小鳩を育てる小さな鳩小屋を持っている。来週は気仙沼・釜石・石巻へ行く。少しでもお手伝いをしなければ。沢山の仲間も安否がわからぬままだと連絡を受けた。みんなそうやすやすと諦める人たちではない。まだ間に合う。諦めてはならないと強く思う。